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HP Stream 11はキーボードが使いやすいんだってば

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こちらの記事を読みました。

 

www.hitode-festival.com

 

3万円程度で買えるサブノートとしてASUSの「EeeBook X205TA」を購入したとのことですが、その記事中で日本HPの「HP Stream 11-r000」が「何はともあれ派手!!」と軽くdisられていたので、ユーザーとしてひと言申し上げたく馳せ参じました。

 

そりゃ「EeeBook X205TA」は軽くて薄くて落ち着いた風合いですけどね、HP Stream 11だってね、そんなに派手ではないですよ。

 

たとえば、ホラ

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ホラ

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ホラ

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うん、まあ、確かに少しばかりはハデかもしれませんね。でもですね、でもですね。こんなのとかこんなのに比べれば地味じゃないですか。うん、スゲェ地味。実際のところは光の当たり方によって印象はだいぶ変わってくるので、公式のようにコントラスト高え感じはしないですよ。あんまり。

 

バイル用途ということで考えれば確かに「EeeBook X205TA」のほうが持ち運びには向いているんですけど、生産性という面ではHP Stream 11もなかなかのモノです。私はとくに、キーボードが(比較的)使いやすい点が気に入っています。

 

 

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HP Stream 11のキーピッチは約18.9mmで、11.6型としてはかなり大きめ。デスクトップ向けのキーボードがキーピッチ19mmですので、ほぼ変わらないぐらいです。2014年12月に発売された前モデルのHP Stream 11-d000が18.7mmで使いやすさはそこそこだったんですけど、さらにキーピッチを広げてきました。こだわるところはそこじゃないだろ的な感じもしますが。EeeBook X205TAはキーピッチが18mmで少し狭いのですが、HP Stream 11はかなりゆったりしています。

 

キーピッチは約1.5mmで、こちらは少し浅めです。キータッチも、かなり軽い感じ。タイプ感は少し物足りなさを感じる人もいるかもしれません。ですが、個人的にはストレスを感じるほどではありませんでした。

 

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最近試用したなかでもっともキーのタイプ感が良かったのはThinkPad X260なのですが、そのキーボードを評価で「10」とすると、HP Stream 11は「6」くらいです。「そんなに悪くはない」的な感じ。まあ、個人差もありますが。

 

その点を考慮しても、HP Stream 11は11.6型としてはキーピッチが大きいので使いやすいです。F1~12キーがメディアキーに割り当てられていますけど、BIO設定を変更すれば問題なし。カーソルキーの上下がやたら小さいのはどうしょうもないので、慣れるしかないです。あるいはタッチパッドを使うとか、超能力的なアレでソレするとか。

 

あと、タッチパッドのパームリジェクションが効いているので、パッドに手のひらが当たってカーソルが勝手に動くということもありません。格安モデルとしては、かなり生産性の面でこだわっているように感じます。

 

 

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細かい部分ですけど、USB端子が左右に付いている点もわりと重要です。2ポート並ぶとソケットの形状によって干渉することがあるんですけど、左右にあるとそんな心配はありませんからね。あとマウスとかUSBメモリーを使うとき、左利きでも右利きでも使いやすいというのもあります。

 

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でもですね、HP Stream 11は液晶ディスプレイの発色があまり良くないんですよ。いかにも格安PC向けのTNパネルですよ、的な。青かぶりしてますな、的な。非光沢で映り込みは少ないんですけど、そのぶん画面の鮮やかさに欠ける気もします。

 

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視野角が狭いのは、仕方がないですね。

 

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で、あとは基本スペックなんですけど、テキスト打ち用にはまったく問題ないです。実際に外ではエディタぐらしか使っていませんけど、特にストレスを感じません。ただし画像を加工しようとしたり、Chromeで複数のタブを開いたりするとグッと遅くなります。

 

ちなみに、Windowsシステム評価ツールの結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)の結果はこんな感じ。GamingScoreはWindows10だとDirect3Dでエラーが発生するので無視してください。

 

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PassMarkのスコアはこんな感じ。

 

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Atom Z3735FはCPU Markが900前後なので、ちょっとだけ高性能という感じですね。でも体感できるほどではないかも。

 

最近は格安ノートPCにBraswell世代のCeleron N3050が搭載されていることが多いんですけど、CPUの処理性能自体(というか、CPU関連のベンチマークスコア)はCeleron N2840のほうが高いんですよね。HP Stream 11-r000が発表されたときに「前モデルからCPU変わってないの!?」と思ったのですが、むしろ変えなくて正解だったのかもしれません。いちおうN3050はグラフィックス性能がアップしているんですけど、体感できるほどではないので、恩恵がないというか、なんというか。

 

あとストレージはeMMCなんでランダムアクセスは速いです。シーケンシャルライトが全然ですけど。起動の早さは、このあたりが関係している感じですね。

 

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バッテリー駆動時間はまだ正確に計測していないのですが、体感的には7~8時間くらいかなーと。カタログ上では10時間30分とされていますけど、これは電力消費をかなり抑えたときの結果ですので。

 

ちなみにこれはHPがズルをしたとかそーゆーのではなく、業界の方針に則って計測したものです。ただし条件を厳密に定めたものではないので、実際には2~3割ほど変わってくることも多いんですよね。公称値近くまで駆動したらラッキーくらいに考えたほうがいいでしょう。タイミングとかバックグラウンドの処理によっても変わりますしね。でもマウスとかドスパラのカタログ値は、わりと実測値に近い印象です。

 

まあそんな感じで専門用語の解説とかなしでババっと書き綴ったわけですが、結論としては「HP Stream 11でもアリだよ!」ということです。ハデですけど。

 

価格は直販で税抜き2万7800円からで、税込み&送料込みだと3万円を超えます。でもアマゾンでは、タイミングによっては同じモデルが3万円を切ることもあるので、テキトーにググってみてください。ハデですけど。

 

最近の格安PCは昔のように「安かろう悪かろう」的なところがなくてビックリです。なんか、大手メーカーほどマジメに作っている印象を受けます。LenovoSuperfishとかでアレでしたけど。

 

ただやっぱりモッサリ感はあるのでこれから使おうと考えている人に少しアドバイスをすると、作業に使うしばらく前から電源を入れておくことをおすすめします。起動してからWindows 10とかほかのアプリの更新が実行されると、やたら重くなりますからね。目安としては10分くらいでしょうか。スペックによって変わりますけど、タスクマネージャーでディスクの使用率が90%未満になるまで待つことをおすすめします。

 

あとデスクトップ版のアプリは重いので、Windows 10版のアプリを積極的に使うといいかも。あんまりいいアプリがないですけど。でもWindowd 10アプリはかなり軽く動くように作られているので、Atom Z3700系でもサクサク動きます。マインクラフトもそこそこスムーズに動きました。

 

そんな感じで、少しでもモバイル性能にこだわるならEeeBook X205TAを、モバイル用途での生産性を重視するならHP Stream 11がおすすめです。もし10万円以上の予算があるなら、ThinkPad X250/260とかVAIO S11とかを購入すると幸せになれるかもしれませんヨ。