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日々の生活をいろいろと

短い原稿が書けない

ASPの管理画面がやたら重くなって仕事にならず、現実逃避でこのエントリを書いています。

 

先日、久しぶりにレビュー記事の執筆依頼がありました。そのときのやり取りが、こんな感じ。

 

 

編「○日までに○○○のレビューをお願いしたいんだけど、どう?」

私「えーと、えーと。いいですよ。文字数はどれくらいですか」

編「いつもどれくらい書いているんだっけ?」

私「6000~8000、多いときは1万字を超えてます」

編「……その半分で。ってゆーか、最高でも5000文字までな(強く念押し)」

 

 

文字数少ないと作業時間も短いからラッキーと思ったのですが……。はてさて、いつもの構成からどこを削るべきかと悩んでしまいました。

 

基本的に情報を「これでもかっ!」と詰め込むタイプですので、原稿はフツーに長くなります。ナチュラルに4000文字は軽く超えるので、逆に2000~3000文字の原稿が書きづらくてしょうがありません。意識して書かないと、アッという間に文字数オーバーしちゃう。

 

別にムダな内容を盛り込んでいるワケではないですよ。たとえばパソコンのレビューなら、「CPUはCore i7-6500U(2.5GHz)」とか書くじゃないですか。じゃあSkylake世代のCPUは、旧世代のBroadwellのCore i7-5500Uと比べてなにが違うのかという情報が必要になりますよね? それに、同じSkylake世代のCore i5-6200UやCore i3-6100Uと比べると、どんなアドバンテージがあるのかって気になりますよね? ほかにもvPro対応のCore i7-6600Uとか28W版のCore i7-6567Uとかあり(以下略)。

 

そんな感じで自分なりに気になる部分を丁寧に解説していくと、自然と文字数が増えるワケです。フシギ!

 

ただですね、読者にしてみれば「長文を押し付けられても……」という思いがあるのはわかります。そりゃ短い文章で的確に、かつ凝縮された濃い情報を伝えるのが理想ですよね。ニーズがあるのかどうかわからない情報をやたら含めるよりも、確実に求められている情報を厳選してスパっと言い切るのが正解。特に最近はその需要が強くなってきていると思います。

 

なんとなくですけど、紙媒体の書き方に似てきているような気もしてきました。

 

Webページなら(やろうと思えば)好きなだけ書けるんですけど、紙媒体はスペースが有限なので文字数の制限があたりまえ。先に文字数を出す"先割り"のレイアウトだと、「ここに16W×10Lのテキストを入れてねー」という感じで指定されますので、(ほぼ)文字数どおりのテキストを書かなければなりません。オーバーすると「削れやゴルァ!」と主張する初校が出てきます。紙媒体はいろいろルールがあるので、それに則って原稿を書く必要があるのです。

 

やや話は変わりますが、以前編集の仕事していたときに、ライン数を大幅にオーバーしているのにむりやり長体かけてツメツメでねじ込んできた初校を見て、思わずひっくり返った記憶があります。1ライン22ワードくらいのところに、40ワード以上ねじ込んできた、みたいな。これはねえよ、みたいな。

 

話を戻すと、紙媒体は文字数の制限があるので、取り上げる情報を取捨選択しなければなりません。それはそれで大事なことなんですけれども、レイアウトの都合で本文量が少ないと「書きたいことが書けない」という状況もあるワケでして。正直なところ、個人的にはその点がとても不満でした。

 

だからWeb媒体の記事をはじめて書いたときは、「これからは文字数を気にしなくてもいいんだ、自由に書けるんだ」と思いましたね。行送りの関係で最期の行が1文字だけになるのも気にしなくてもいいし、半角英数字を3文字で2文字として数えなくてもいい。なんて楽チンなんだ、ワーイって感じ。

 

で、文字数を気にすることなく必要と思われる情報を詰め込んできたら、いつの間にか長文作成マシーンとなってしまったわけです。

 

でもですね、でもですね。これは情報の吟味を怠ってきた結果でもあるんですよね。なんでもかんでも詰め込むのは、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」と同じということでして。キーワードでアレしてロングテールでソレするならそういう書き方もアリってゆうか、メインブログはまさにそんな記事で成り立っているんですけれども、ある意味では読者目線ではないというか。

 

特に最近はスマホでページを読む人が増えてきていることもあり、必要な情報を素早く的確に伝えることが重要になっている気がします。読み応えのある長文の需要がなくなることはないと思いますが、これからはムダをそぎ落としたコンパクトな記事が求められるのかもしれません。

 

ということで、これでピッタリ2000文字(編集画面に表示されている数字で)に達したので終わります。